日帰り手術も可能!「鼠径(そけい)ヘルニア」ってどんな病気?

鼠径(そけい)ヘルニア

日帰り手術も可能!「鼠径(そけい)ヘルニア」ってどんな病気?


「鼠径(そけい)ヘルニア」という病気をご存知ですか。
鼠径ヘルニアと言うとあまり聞きなれない方も多いかもしれませんが、「脱腸」と言われると聞いたことがある方も多いはずです。鼠径ヘルニアは一般的にあまりなじみのない言葉かもしれませんが、日本国内では年間15万件以上の手術が行われている病気です。
患者さんの多くは男性とされていますが、女性の中にも妊娠などをきっかけに鼠径ヘルニアになるといった方もいらっしゃいます。鼠径ヘルニアは子どもに多い病気というイメージを持たれている方が多いため、おとなの鼠径ヘルニアは治療が遅れてしまうケースが少なくありません。
そこでまず、この病気についてよく知っていただくために「鼠径ヘルニアの基礎知識」を紹介します。



 

 鼠径(そけい)ヘルニアとは?




「鼠径(そけい)ヘルニア」とは、大綱や小腸、大腸、卵巣などの臓器が太ももや下腹部にある筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。

飛び出した状態、つまり脱腸した状態のため、足の付け根付近にポコッとした「こぶ」や「ふくらみ」ができた状態になります。こぶやふくらみの大きさは人によってそれぞれですが、触るとやわらかく、身体をあおむけにして指で押さえると引っ込むことがあります。ただし、おとなの鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、「治療法は手術」しかありません。

鼠径ヘルニアの症状が疑われる方の多くは、仕事で忙しい、あるいは恥ずかしいといった理由から受診や治療をためらわれている場合があります。ただ、そういった不安を抱えながら鼠径ヘルニアを放置していると、嵌頓(かんとん)といった状態に陥り、痛みが強く、歩くのもつらくなり、さらに症状が悪化すると腸閉塞や超膜炎などを起こして緊急手術が必要となり、生命にもかかわることもあるため注意が必要です。






 

 鼠径ヘルニアの種類




お腹にある臓器は本来なら腹膜で包まれ、その外側は筋膜と筋肉で支えられています。しかし、内臓をお腹の中に収める筋膜の力が弱くなり、周辺の筋肉層にすき間ができてしまうと、お腹に力を入れたことなどがきっかけで、そのすき間から腸などの組織が出てきて鼠径ヘルニアが起こります。
小さな子どもや中高年の男性に多い病気とされ、8~9割は男性の患者さんですが、お腹に負担がかかりやすい状態が続いている方や、妊娠などをきっかけに鼠径ヘルニアになる女性もいます。

鼠径ヘルニアは、症状が発生する場所によって「外鼠径ヘルニア」「内鼠径ヘルニア」「大腿ヘルニア」と3つの種類に分けられます。
 
・外鼠径(間接)ヘルニア

「外鼠径(間接)ヘルニア」は、鼠径ヘルニアの中で最も多いヘルニアです。身体の右側に多く見られ、内鼠径輪という穴を通って小腸などの臓器が出てきます。
関節型とも呼ばれる外鼠径ヘルニアを放置すると、内鼠径輪が拡大し、腸や脂肪組織などが入り込みやすい状態になります。徐々に大きくなると陰嚢にまで臓器が出てきて、嵌頓(かんとん)になる可能性が高くなります。
 
・内鼠径(直接)ヘルニア

「内鼠径(直接)ヘルニア」は、中年以降の男性や高齢男性に多いヘルニアです。内鼠径輪を通らず、内側にある鼠径三角という場所(鼠径部のやや外側)から臓器が直接出っ張ります。加齢や生活習慣により発症しやすいヘルニアです。
 
・大腿ヘルニア

「大腿ヘルニア」は、高齢の女性に多いヘルニアです。鼠径部の下の太ももが膨らみ、最も嵌頓(かんとん)を起こしやすいヘルニアとされています。大腿ヘルニアは全体的には少ないヘルニアですが、放置したことで血流障害が起きれば緊急手術をしなくてはいけない場合もあるので、早急な治療が必要になります。






 

 鼠径ヘルニアの症状について


鼠径(そけい)ヘルニアは、太ももの付け根に軽い痛みやつっぱりなど、違和感を自覚できるといった特徴があります。 以下のような症状で、思い当たることがある場合は鼠径ヘルニアの可能性が考えられるので早めに病院を受診してください。
 
  • 太ももの付け根にふくらみやしこりがある 
  • お腹に力を入れると軽い痛みやつっぱりがある 
  • 立ち上がったときやお腹に力を入れたときに腫れが出現する 
  • 歩行時に違和感や痛みがある 
  • 立ち仕事が多いと痛みが強くなる

陰嚢に腫れがある

鼠径ヘルニアの初期症状は、立ち上がった時やお腹に力を入れた時に鼠径部の皮膚の下に、ふくらみやしこり、こぶなどが出てきて、普通は指で押される、あるいは横になった時に自然に押されることで引っ込みます。

はじめの頃は鼠径部にふくらみやしこりが出ていることで違和感がある程度ですが、徐々に症状が進むと痛みを伴い、飛び出している臓器が戻らなくなる嵌頓(かんとん)という状態になり、生死にかかわる状態になる場合もあります。

嵌頓(かんとん)の状態になると強い痛みがあることから救急で受診し、緊急手術が必要となることもあります。しかし、治療が遅れてしまうと内部で腸が強く締めつけられ、腐ってしまう危険性があるため、早期発見、ならびに早期治療をおすすめします。









 

 鼠径ヘルニアの日帰り手術について


子どもの鼠径(そけい)ヘルニアは先天的な原因が多いことから、自然に治ってしまうこともあります。しかしながら、おとなの鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、薬で治すこともできません。つまり、おとなの鼠径ヘルニアを治療するには、基本的に手術が必要になります。

近年は、メッシュと呼ばれる人工の素材を弱くなって隙間ができた筋膜や鼠径官の部分に埋め込み、小腸などの臓器が飛び出してこないようにする手術法が主流です。現在、鼠径ヘルニア手術の腹腔鏡法では、直径5㎜、可能な場合は直径2~3㎜の非常に細い器具を使用して行います。ゆえに、傷も小さく済み、傷みはさらに少なくなるので、患者さんの希望に合わせて「日帰り手術」が可能なクリニックもあります。
 
鼠径ヘルニア日帰り手術の主なスケジュール


傷が小さく痛みの少ない鼠径ヘルニア手術であれば、手術当日に帰宅することが可能です。
ここでは、鼠径ヘルニア日帰り手術の主なスケジュールを紹介します。

 
1:初診

医師による診察、ならびに術後準備を受けます。手術を希望することを予め相談しておけば、初診当日に検査を済ませることができます。また、CT検査を希望する際も受診前に相談することで初診当日に検査を受けられます。
検索結果は電話での連絡が可能なので、手術前の検査で問題がない場合は次の来院で鼠径ヘルニア手術を受けることができます。手術を受けられる日が限れている方や、お急ぎの方はなるべく早めにクリニックに相談して手術日を決定することをおすすめします。

 
2:手術当日

手術当日は、食事や飲み物を摂らずに来院します。手術に必要な術前準備を行い、手術開始となります。術前準備から手術にかかる時間は患者さんによって異なりますが、大体30分~1時間くらい眠っているうちに手術が終わります。
麻酔から覚めたら、回復室で休みます。この時に水やジュース、軽食などを摂ることができます。

 
3:帰宅

術後の回復にかかる期間は患者さんによって個人差がありますが、主治医による診察を受けた上で傷の表面に保護フィルムをつけて帰宅します。吸収系の糸で縫合されている場合は基本的に抜糸の必要がなく、傷の表面も72時間以内に癒合すると言われています。

※尚、日帰り手術を受けられる患者さん向けに、前泊が可能な宿泊施設を完備しているクリニックもあります。遠くから足を運ばれる方や、手術翌日に診察を希望される患者さんも利用できるので大変便利です。

鼠径(そけい)ヘルニアの初期症状は、立ち上がった時やお腹に力を入れた時に太ももの付け根に柔らかい「ふくらみ」や「こぶ」などが出て、押さえると引っ込ませることができます。ただし、その状態を放置すると不快感や痛みが伴い、最終的に嵌頓(かんとん)と言った命にかかわる状態になることもあります。
鼠径ヘルニアの治療法は手術しかありませんが、症状の状態によっては日帰り手術が可能なケースも多いので、まずは症状の早期発見と早期治療のために専門クリックの受診を強くおすすめします。



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